借金に困ったら破産宣告すればいいの?

破産宣告は借金に困れば使っていいの?

破産宣告っていうのは借金に困ったら使ってしまってもいいですか?

破産宣告は要は『借金が返せないから負債を免除してもらう』という事ですよね?それなら借金に困れば頼ってしまっても良さそうなのですが、あまり周りではしている人が居ませんので、何か大きなデメリットでもあるのかが気になります。

今現在借金があるわけでは無いのですが、今後借金に困った時に備えたいので教えて下さい。

破産宣告は本当に最後で最悪の場合にしか使わない方が良い

少なくとも一言で答えを表すなら『破産宣告は本当にしないと死ぬしかないくらい追い詰められた人が使う最後で最悪の方法』です。大げさに聞こえるかもしれませんが、正直これくらいの気概が無いのに軽々しく使うものではありません。かつてサラ金がまだまだグレーな存在であった頃ならともかく、現代社会でこれが頻発に起こるようなら経済自体が破綻していそうな話です。

また質問内容から察するに『破産宣告は借金に困ったら使える手段』くらいに認識されていそうですが、破産宣告というのは原則人生で一度しか使えない最終手段です。もしもこれが何度でも使えていたとしたら、金融業自体の存続が危ういところです。つまりは気軽に数十万の借金で使おうものなら、今後の人生において最後の手段を丸々一つ失う事になります。使わないに越した事はないのですが、それがどれだけ重大かは計り知れません。

さらに、サラ金を始めとした借り入れどころか、何かを買う為のローンすら組む事が出来なくなります。いつも現金払いをしていれば良いと思うかもしれませんが、携帯電話の月賦といった誰もが使っている身近なローンすら組めなくなるのは、現代水準における人間らしい生活に大きな支障を生みます。
(⇒専用ローンと借り入れの関係

他にも財産になり得るものはほぼ全て差し押さえられるなど、破産宣告後は人間として暮らせる最低限の条件すら残りません。向こう数年は金融関係の利用が出来なくなる事も加えれば、文字通りの質素な生活を余儀なくされるのです。今借金に困っていない状態であるならば、今のうちから破産宣告に対する甘い考えを捨て、どうすれば借り入れをしても困らないかという計画性を身に付けておきましょう。それが他でもない自分の為になりますよ。